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Contents
- 商業施設市場、ビンコムが市場支配を継続 イオンは地方戦略を加速
- 週間☆アクセス数上位ランキング!
特集(2025年07月14日~2025年07月20日)
- 今週の銘柄評価
TPバンク[TPB]
- 編集後記
「クマさんことチン首相、来年の党大会での健闘を祈って」
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1. 商業施設市場、ビンコムが市場支配を継続 イオンは地方戦略を加速
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ベトナムのショッピングモール市場では、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)が大株主の小売スペース賃貸最大手ビンコムリテール[VRE](Vincom Retail)が圧倒的な規模と展開力で市場をリードしている。一方で、イオン株式会社(千葉県千葉市)が積極的な拡大を進めており、地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)傘下のティソリテール(ThisoRetail)は出遅れ感が否めない。
■ビンコム:全国最大の商業施設網を構築
VREは現在、「ビンコムプラザ(Vincom Plaza)」、「ビンコムプラス(Vincom+)、「ビンコムセンター(Vincom Center)」、「ビンコムメガモール(Vincom Mega Mall)」の4つのSCブランドを計88か所運営しており、総床面積は約184万5000m2に上る。規模・展開速度・地域カバレッジのいずれにおいても他社を大きく引き離している。
2024年には「ビンコムメガモール」1か所、「ビンコムプラス」4か所(計9万m2)を新規開業した。2025年にはさらに「ビンコムメガモール」2か所と「ビンコムプラザ」1か所(計12万m2)の開業を予定している。
・・・<続きはサイトでご覧ください>(記事本文には、小売企業4社の店舗数のチャートあり) |
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2. 週間☆アクセス数上位ランキング!(2025年07月14日~2025年07月20日)
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このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報(www.viet-kabu.com)のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。
1 位 高速鉄道事業のビンスピード、資本金が設立時の2.5倍に
国家企業登録情報ポータルサイトによると、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)のファム・ニャット・ブオン会長が設立したインフラ投資会社ビンスピード(VinSpeed)は資本金を設立時の6兆VND(約340億円)から15兆VND(約850億円)に増資した。
新たな資本金は、現金4兆2000億VND(約237億円、構成比28%)と、その他資産10兆8000億VND(約610億円、同72%)から成り、すべて民間資本および普通株式によるものだ。株主構成は明らかにされていない。法定代表者はグエン・アイン・トゥアン社長とブオン会長の2名体制となっている。
ビンスピードは今年5月に設立されたばかりの新会社で、本社をハノイ市の都市区「ビンホームズ・リバーサイド(Vinhomes Riverside)」にあるオフィスビル「シンフォニー(Symphony)」に置き、鉄道関連インフラの建設や車両製造を主な事業とする。
・・・<続きはサイトでご覧ください>
2 位 キンバックシティーG、トランプ・インターナショナル・ベトナムを間接保有
複数の大規模工業団地を運営する工業団地開発大手キンバックシティーグループ[KBC](Kinh Bac City Group)は10日、トランプ・インターナショナル・ベトナム(Trump International Viet Nam)の株式を95.32%間接保有していると発表した。
具体的には、KBCは子会社のフンイエン開発投資(Hung Yen Investment And Development=HYG)の株式を95%保有している。HYGはトランプ・インターナショナル・ベトナムの持分99%を保有。これにより、KBCはHYGを通じて同社株式の95.32%を間接保有する形となっている。
トランプ・インターナショナル・ベトナムは2025年7月9日に設立され、資本金は5兆1680億VND(約290億円)、本社は北部紅河デルタ地方フンイエン省に置かれている。
・・・<続きはサイトでご覧ください> |
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3. 今週の銘柄評価
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※「今週の銘柄評価」は証券会社独自の見解に基づくものであり、実際の投資判断はご自身で行ってください。
※こちらの記事はグローバルリンクアドバイザーズ株式会社が、毎週有料会員向けに配信しているメールマガジン「ベトナム株通信」に掲載した一部を「ベトナム株・経済情報」が独自に選んだだものを掲載しています。
●グローバルリンクアドバイザーズ株式会社については、こちらをご覧下さい。 http://www.gladv.co.jp/members/vietnam/index.html ●「ベトナム株通信」については、こちらをご覧下さ い。 http://www.viet-kabu.com/magazine/ad/global/index.php
ベトナム現地証券会社による今週の銘柄評価・ TPバンク[TPB](2025年07月23日 発行ベトナム株通信 第5612号)
ミレアセットベトナム証券(Mirae Asset Vietnam=MASVN)は無人銀行サービスで差別化を図る中堅民間銀行TPバンク[TPB](TPBank)株の理論株価を1株1万7300VND(約98円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。
2025年業績見通しは、利息関連収支が前年比+21.4%増の15兆6630億VND(約880億円)、税引後利益が同+13.6%増の6兆8980億VND(約390億円)と予想されている。
1~6月期業績(速報)は、税引前利益が前年同期比+12%増の4兆1000億VND(約230億円)となった。6月末時点の貸付成長率は前年末比+11.7%近くに達し、資金は主に小売、管理下の不動産、消費者金融といった純利ざやの高い分野に集中的に供給されている。
5月中に現金配当を額面比10%(1000VND=約5.6円)で実施した。年内に株式配当として割当比率20対5で新株1億3200万株を発行する計画もある。発行後の資本金は27兆7400億VND(約1570億円)へと引き上げられる。
同行は先進的なテクノロジー基盤を活用し、若年層への優れたリーチ力とリテール分野における確固たる地位を背景に、デジタルバンキング分野で明確な競争優位性を確立している。 |
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4. 編集後記
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スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。 今週はMaruchanがお送りする、「クマさんことチン首相、来年の党大会での健闘を祈って」のお話です。

こんにちは、Maruchanです。来年初めには第14回ベトナム共産党全国大会が開催され、それに続いて2026〜2031年の新しい任期の指導部が発足する予定です。今のベトナムの政治家の中で、Maruchanが一番好感を持っているのは、間違いなくファム・ミン・チン首相です。
まず心を打たれるのは、彼の「国民に寄り添う姿勢」です。どこへ行っても、笑顔で握手したり、気さくに話しかけたりする様子が印象的です。働きぶりも本当にすばらしくて、毎日ぎっしり詰まったスケジュールをこなしながら、国内外を飛び回っています。でも何より感心するのは、現場に足を運び、自分の目で見て、人と直接対話する「行動派」なところです。とても現実的で、実行力のあるリーダーだと思います。
チン首相はただの政府のトップではなく、とても親しみやすくてエネルギッシュな、特別な存在です。加えて、涙もろい一面もあります。故グエン・フー・チョン書記長の葬儀や、被災地を訪れた際には、目を真っ赤にしていた姿が目撃されています。このようなタイプのリーダーは、ベトナムの政治の世界ではなかなかいません。
Facebookには「VitaMinh Chính」(https://www.facebook.com/VitaMinhChinh/)というファンページがあり、フォロワー数はなんと42万人を超えています。実はベトナムには他の政治家のファンページもいくつかありますが、チン首相のページだけが圧倒的にフォロワー数が多いのです。このページは、政府が若者に政治への関心を持ってもらうための広報活動の一環として作られたのかもしれない、という声もあります。

私もその可能性はあると思います。でもそれ以上に、コメント欄を読んでいると、彼への温かい気持ちや自然な敬意がたくさん寄せられていて、「本当に国民に愛されているんだな」と感じます。
さらにユニークなのは、チン首相のことを「クマさん(Gấu Ú)」とか「ドラえもん」なんてニックネームで呼ぶ人が多いこと。ちょっとふっくらした体型と優しげな雰囲気から、そう呼ばれるようになったようです。彼は、なんとファンが描くファンアートやミームのインスピレーションにもなっています。政治家にこんなふうに親しみを込めたあだ名がつくなんて、今までのベトナムではなかったことじゃないでしょうか。それだけ、彼の人柄が人々の心に届いている証拠だと思います。
Maruchanは、チン首相が再任されて、次の任期でも引き続きベトナムを引っ張っていってくれることを願っています。
(photo by VitaMinh Chính) —————————— 今回は、ここまでです。 最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。 今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。 |